「フリーランスって孤独になりそうなんですが・・」
とサラリーマンや会社員からフリーランスに
なりたいと思っている人がいたり
実際にフリーランスをして
「フリーランスしているんですが孤独感に押しつぶされそうです。」
という人もいますが確かにフリーランスは孤独です。
僕自身もフリーランスとしても働いていた時期もありますが
確かに会社員のころと違って誰かと会わなければいけないような
状況ではないのでひたすら孤独です。
しかし、
この孤独を友達にできるかどうか?
がフリーランスで成果を出すためには必須だと思います。
孤独が友達?
と思うかもしれませんが、孤独を友達にできない人は、フリーランスとしての仕事の価値も低くなり精神的にも肉体的にも病むことになりかねません。
そこでここでは、
・フリーランスの孤独のデメリットとデメリット
・フリーランスにとって孤独のメリットだけ享受する方法
・孤独だったとしても孤独感を感じなくなる秘訣
について臨床心理学と僕の実体験をもとに解説をしていきます。
フリーランスは孤独です。
フリーランスの中でも特にネットで仕事を受注をしているような人自宅で一人で仕事をしているので人と会わない・誰とも話さないので寂しさを感じますよね。
その孤独を紛らわすために
酒を飲んだり散歩をして気分転換をしたりする人もいます。
しかし、それでも大体の場合は孤独感を拭うことはできません。
そもそも自分で選んで始めたフリーランス。
しかし、やはり一人でやるわけなので当然ですが孤独です。
会社員やサラリーマンをやっていた人は、もとある環境で誰かと関わらなければいけない状況ですからね。
僕は会社の人間関係よかったのですが、
悪くてやめてフリーランスになったとしても・・孤独に襲われる。
これならば会社員とかサラリーマンのほうが幸せじゃないのか。
と思う事もあるかもしれません。
しかし、この孤独感というのは人間関係だけでなくあなたの生命やフリーランスとしての活動にも大きく影響していることをご存知ですか?
孤独のメリットデメリット
心理学では孤独感というのは様々な問題と関連すると言われているのですが、ここではフリーランスに直接関係あるメリットとデメリットを紹介します。
あなたの想像以上にフリーランスの孤独感。
はヤバいし上手く使えばフリーランスとしての成功を左右するものであるということをまずは知っておいてください。
孤独の2つのデメリット
では、まずはデメリットから紹介していきます。
コミュニケーション力の低下
実際に孤独である状況は問題はないのですが、孤独感を強く感じるとコミュニケーション力の低下を引き起こしやすくなると臨床心理的には言われています。
臨床心理士が1002名の人を対象にした研究によると・・
孤独感の強い人はソーシャルスキルが低い。
という事がわかったそうです。
ソーシャルスキルというのは
・人と会話をしたり
・話題を広げたり
・自己主張をするスキル
のことを指すのですが、これはフリーランスの人にとっても仕事に影響を及ぼします。
そして、
・対人不安
も高くなりがちなので取引先やクライアントさんとの会話の中でも不安を感じやすくなりそれがコミュニケーションロスをおこす可能性も高くなるのです。
孤独感→コミュニケーションスキル→対人不安→業務に悪影響
をおこしかねません。
将来の希望を見出せずビジネスアイディアなどが浮かばなくなる。
この図は、友人の数と「希望の有無」を分析したグラフですが、友人が多いほど将来に希望を持つことができるということがわかります。
友人が多いほど考えが前向きになり、将来に良いイメージを持っているのがわかりますね。
逆に友人が少ない人はポジティブな考え方がどうしてもできません。
孤独=ネガティブに陥りやすくなる。
ということです。
フリーランスで仕事をしていると、フリーランス仲間がいない限りはなかな時間が合わないものです。
友達もどうしても減りやすくなります。
しかし、それは同時に希望を失う事になるのです。
希望を失うと言うことは
「未来を描き行動を起こす力がなくなる」
という事です。
これはフリーランスで自力で稼ぐ上では非常に大きなデメリットになりかねません。
「これからどういう方向性でいこう!?」
「どうしたらもっと単価をあげられるのか?」
という思考ができないため、孤独感というのは売上にさえも大きな影響を及ぼしてしまいます。
認知症のリスク・健康リスクに影響する
孤独感が強くなると認知症や健康にも影響を及ぼします・・
実際、愛知老年学的評価グループは高齢者の交流頻度と孤独感について研究を行ったのですが、その結果が上の図です。
交流がある人よりも交流がない人のほうが認知症率が高いですね。
このように孤独になるほど脳機能が衰えていきますし、世界的な研究でも孤立している人の方がメンタルにも健康にも悪くなり寿命も短くなる。
というデータが出ています。
交流のない孤独な人のほうが死亡率が高いほうがいいのがわかります。このように、孤独というのメンタル・健康・寿命にさえも影響を及ぼしてしまうのです。
フリーランスは、自由とはいえある意味で体が資本の部分もあります。
メンタルはバイアスに影響をするので知能にも影響します。
つまり結果的に孤独というのはある意味であなたの人生だけでなく仕事にさえも影響を及ぼしてしまうのです。
と、ここまで孤独のデメリットについて解説をしてきましたが・・
デメリットだけではありません。
孤独の最大のメリット
孤独にはメリットもあるのです。
フリーランスがの孤独がマイナスに働くと、心にぽっかりと穴があいたような感覚になってしまうだけならばいいのですが仕事にも影響を及ぼします。
しかし、フリーランスは僕は素晴らしい仕事だと思ってます。
なぜなら、その孤独のメリットも教授できるのですから。
メリットは結構色々ありますが、やはり一番大きなメリットが
クリエイティビティ―が上がる
ことです。
よく、アイディアを出したり戦略を練ったりするときには、ブレインストーミングで大人数でアイディアを出した方が質の高いアイディアがうまれると考えられています。
しかし集団出だすよりも個人で出したアイディアのほうが独創的なアイディアがうまれる。
というのがSteiner, I. D.(1966)の研究結果で出たのです。
そして、現在もあらゆる心理学者や脳科学者が孤独のほうが
クリエイティビティ―があがると実証しています。
このように「個人」のほうが圧倒的にグラフが伸びているのです。
集団VS孤独
ならば孤独のほうがいい。
なぜなら、集団の中で独創的なアイディアが浮かんでも「バカにされるかも」と意見を押し殺したり、周囲に合わせたりしてしまうのです。
その結果・・平凡なアイディアしか生まれなくなる。
量も質も低下してしまうのです。
フリーランスにとってアイディアは非常に重要です。
クリエイティビティ―も非常に重要です。
だから孤独というのはフリーランスに絶対に必要になると言っても過言ではないんですよね。
・・・とここまで読むと。
フリーランスは精神的にも、脳的にも、肉体的な疲労と引き換えにクリエイティビティ―でやる仕事。
みたいに思われるかもしれません。
しかし、そうではないのです。
孤独=辛い・苦しいなどの不快感。
だと感じる
孤独感
が問題なのです。
孤独であったとしても孤独感を感じなくなればいいんですね。
これができるようになれば、デメリットを全て除外してフリーランスにとって最大のメリットになるクリエイティビティ―だけを教授できるのです。
フリーランスが孤独を友達にする方法
フリーランスはどうしても業務的に孤独を感じるものです。
これは経営者や起業家も一緒です。
フリーランスは一人で仕事をするから孤独と言えば孤独かもしれませんが、起業家は周囲に人がいても自分を理解してくれる人がいないから孤独感を感じて実はかなり病んでいる。
とかあります。
つまり、孤独感をなんとかすべき。
であって、実際に孤独かどうかは大した問題ではないんです。
つまりフリーランスの孤独を味方にするためには
「孤独感」
の解消ができればいいんですね。
では、何があれば僕らは孤独を味方にすることができるのでしょうか?
ポイントは3つあります。
・コミュニティーに帰属する
・不安対策をする
それぞれ具体的に解説していきます。
1.深い関係(親友)を構築する
自分を包み隠さずに表現ができる友人・・それを受け入れてくれる友人。
例え意見が違っていたとしてもその意見の違いを楽しめる友人。
そういった友人が数人いる。
なかなか会えなくてもそういう存在がいる。
というのはあなたの孤独感をほぼゼロにしてくれます。
そもそも孤独感というのは
「この世の中に自分は独りぼっちな気がしている。」
状態です。
誰にも理解れていないし認められてもいない、存在に気づいてもらっていない心理状態なのですが、ここでよくやりがちなのが沢山の人と出会い関わろうとする事です。
しかし、質の高い友人が数人。
いるほうが孤独感を感じない。
質の低い知人が沢山いる。
ほうが孤独感を感じる。
のです。
つまり、深い人間関係の人が数人いればあなたの孤独感はそれだけで感じにくくなるのです。
2.コミュニティーに帰属する
フリーランスはどうしても自分一人なので自分以外のフリーランスや企業の情報をしることができません。
本当に孤独で一人でやってると視野も狭くなります。
そこでコミュニティーへの帰属を意識してみるといいです。
孤独感は先ほどの親友で軽減できますが、
孤独な状況を改善するには環境作りが大事です。
所属するコミュ二ティーは
・ソーシャルコミュニティー(ネット上)
・自分のジャンルに関連するコミュニティー
・勉強し自己成長するコミュニティー
の3つに所属すると全体的なバランスがよくなる。
と言われています。
フリーランスは業務が一人になります。
そのため、いかに情報を交換できて作って新たなアイディアを生み出し、いつでも連絡を取り合えるような状況をいかに作っていくのか?
がポイントになります。
これはどちらかというと孤独感を消す。
というよりはフリーランスとしてメリットを最大限享受するために必要な要素です。
結果孤独感も感じにくくなります。
3.不安対策をする
「いつか周りから人がいなくなってしまうのではないか・・」
「仕事で失敗したら取引先がいなくなってしまうのではないか・・」
こんな感覚がある方はどうしても孤独感から逃れられず、もっと言えば人間関係を深めることもなかなかできません。
「これ、言ったらダメなんじゃね?」
と思い込んでしまいやすいですからね。
フリーランスで仕事をするにしても踏み込みにくい。
人間関係も一歩踏み込むのが怖くなるのです。
こういう心理は臨床心理学の用語で言うと見捨てられ不安と呼ばれています。
・仲良くなるほどに不安になる。
・冷たい態度をとられると不安になる。
・自分がダメになったら誰もいなくなるかもと不安になる。
これらの項目が思い当たる人は孤独感のベースに見捨てられる不安を抱えているのかもしれません。
そういう場合は親友を作る。
と同時に不安に感じたことを文字で書いて対策を考えてから寝るというクセをつけてください。
・・以上3つの孤独感対策をすることをオススメします。
先ほども言いましたが、フリーランスはそもそも孤独です。
しかし、適度な孤独は「誰かと会いたい」という行動につながります。
過度な孤独感が問題なのです。
しかし、これらの方法を実践すれば、孤独感を感じなくても孤独というものを味方にすることができるはずです。
でも、やはり一番のオススメは
「理念やビジョンや信念をもって仕事をする事」
です。
それがあれば別に孤独でもよくなります。
友人や仲間も集められます。
自分を安売りすることもなくなります。
どうせ仕事をするのならばやる甲斐のある仕事をしたほうがずっと楽しいですよ。