アクセスさえ集めてしまえば貼るだけでお金を稼げると言われる、ある意味で最も収益化が簡単なGoogleアドセンスですが、だからといってペタペタと広告ばかり貼れば当然規約違反になってしまいます。
現在アドセンスの規約ではコンテンツによって貼り付けられる広告の数も変わってきます。
しかし、ただ単に何も考えず貼り付ければ下手すれば、
・本当はもっと収益化できるはずが逃す羽目になったり
・広告はクリックされてもコンテンツが読まれなくなりアクセスが減る
なんてことになったりしてしまいかねません。
せっかくアクセスを集めるウェブサイトを作っても、最大限のリターンを得られないorリターンを追い求めるばかりでアクセスを減らすのは非常に勿体無いですよね。
そこで、ここではこれまでいくつかのウェブサイトを運営しテストを繰り返しアドセンス報酬を2倍にあげ安定的な収益を得ることができたグーグルアドセンスのベストな配置を見つけ出すための考え方と主な3パターンについて解説をしていきたいと思います。
「は?最もと言いながら3パターンもあるの?」
と思われるかもしれませんが、なぜ3パターンなのかというと目的に応じてグーグルアドセンスの優先順位を高めないほうがいい方もいるからです。
目的に応じて、レイアウトに応じて最良の選択は変わります。
大事なのは、その配置に至るまでの考え方です。
ここを外してしまうと下手すればただ単に真似ることで逆効果になりかねません。
しかし、考え方を頭に叩き込んだ上で取り入れればあなたのウェブサイトの収益を2倍にも、下手すれば3倍にもアップさせることができるので真剣に集中してご覧になってください。
[toc]1.クリックされやすい広告配置の原理
この記事では過去Googleアドセンス広告の場所を色々テストしてきた中で有効な配置を3パターンを紹介していくのですが、それをみて
「なるほど!ここに配置すればいいのね!」
とただ単に真似てしまうと、同じ場所に貼り付けたのに全然クリックさらえない・・という羽目になってしまう可能性がおこってしまう可能性があります。
「どこに貼ればいいんだ?」
「どうすれば報酬がアップするんだ?」
と思ってこの記事を読んでいると思いますが、「なぜ?」を理解していないとあなたのブログに本当に適した場所でない場所に配置してしまいかねません。
大事なのはどういう時に広告をクリックをしてしまうのか?です。
そこで、まず大前提として覚えておいて欲しいのが、
“視野の焦点が合っている場所はクリックされやすい”
という至極当たり前のことです。
大体の人はWEBを見るときには文章に読むわけですから、本文がはいっているところに広告を配置するのがベターです。
サイドバーよりも本文のほうがクリック率が高いわけです。
なので、広告をクリックされやすくしたいのならば本文にいれたほうがいいです。
そして、もう一つがどのタイミングでいれるのがいいのか?
ということですが、これはバラエティーやドラマなどのTVCMが「どのタイミングではいるのか?」を考えるとわかってくるはずです。
大体の場合、
1.早く続きを見たい!というタイミング
2.1つの番組が終了後から次の番組までの合間
にCMにはいっているはずです。
そして、2のほうがCMの時間は倍以上は長いはずですよね。
1の場合は、1つの番組の間にCMが入るのですが、CM中に他のチャンネルに切り替えられると番組側は視聴率が下がってしまうので、「次を見たい心理状態」に近づけておきたいわけです。
「その時●●さんの言った衝撃の発言とは?・・それはCMの後で!」
というように興味や関心を抱くようにしてチェンネルを変えないように、CM中にチャンネルを変えられても戻ってくるようにしたいわけです。
当然ですよね。
視聴率が下がれば広告媒体としての価値もなくなりますし、CMは流さないとスポンサーがいなくなるから流さなきゃいけない。だからといってCMの間に番組視聴者が離れたら困るわけですからね。
それと一緒で、Googleアドセンスも
1.興味や関心を抱く「続きを読みたい」タイミング
2.記事を読み終わった後
が最もクリック率が高いのです。
ただ、ここでちょっとテレビと違うところがあります。
それが、Googleアドセンスの場合はクリックされない限り報酬が発生しないところです。
TVの場合は、スポンサーとしてCMを掲載できるのでCMを流せばオッケーですが、僕らのようなWEBサイトの場合は広告見たら●円!ってわけではないですよね。
クリックされなきゃいけないんです。
なので、もうちょっと正確に1を表現をすると
・読者が興味をもって読むか・興味がなければ読まないかを決定する場所
に広告を貼るのが最もベターなパターンなのです。
まずは、この基本を抑えた上でベストな広告位置を解説していこうと思います。
2.最も有名な基本的な配置
先ほどの、投稿記事を番組・広告を記事だという前提で考えた場合、基本的にコンテンツそのものをユーザーに見てもらうWEBサイトである必要があります。
そのため、いかに番組内容(記事コンテンツ)を見てもらうのか?
がポイントになるので、レイアウト自体はコンテンツが左側にくるような2カラム(このブログのようなレイアウト)か1カラムにするのがいいでしょう。
もし、3カラムの場合や右側にコンテンツがある場合は、サイドバーを何のために使っているのか?によって変わってきます。
例えば、左側をサイト全体の目次的な役割で使ってるのならば、コンテンツに集中しやすくしていればPVと広告収入の両方を期待することができますのでアリだと思いますが、アドセンス報酬を徹底的に考える場合は
・1カラム
・2カラム(サイドバーが右側)
にくるレイアウトが適しています。
だから、よく他のウェブサイトなどでも推奨されている配置は
このように、記事の導入部分に1つと記事を読み終わったところに2つ横並びに広告を配置することをオススメされているのです。
導入部分(最初の見出しまで)でユーザーの大半はこの記事を読むか?読まないか?を判断するので導入の時点で離脱する方向けに広告を用意し、記事を読み終わった後にそのユーザーが興味や関心を抱く広告を用意しているんですね。
いいですか?
まずはこの基本形を理解しておいてください。
とりあえず配置に悩んだのならばこの配置で間違いないです。
テンプレート化もしやすい配置だったのでどのWEBサイトでもこの配置が採用されていましたし、未だにこの配置でやってるウェブサイトは山ほどあります。
実際に、僕の運営しているサイトでもこの配置でやってるものがいくつかあります。
が、全部バナー広告にするとクリック率が低下する傾向があります。
そこで、オススメなのが・・・
配置は一緒でも導入する広告をバナーとテキスト広告の2つに分けて、イメージで訴えかけるのと文章で訴えかけるのと両方で広告をアピールする方法です。
画像がベタベタだとウザいですよね。
でも、文字ばかりでもウザい。
のもありますが、人によってイメージで訴えかけたほうが効果的な人と活字で訴えかけたほうが伝わりやすい人が分かれますので両方アプローチしたほうが当然クリック率はあがりやすいので、この基本形で広告を配置をするのならば、広告の種類を変えましょう。
まずはこの基本形を理解した上で続きをご覧になってください。
3.コンテンツ毎にアドセンス配置を調整
先ほどの基本は理解できたでしょうか?あれは、他のアドセンスの配置に関して解説しているサイトでも結構書かれている事ですから別に驚きもなかったかもしれません。
「当たり前じゃん・・・」
と思った方もいるでしょう。
しかし、この基本を抑えておく事がまずは大事です。
その上であなたのウェブサイトに応じて以下の配置の施策を行うとアドセンス報酬を伸ばすことができるようになります。
3-1.導入に力をいれていない・離脱率が高い
もし、あなたのコンテンツが内容に入る前の導入部分に力をいれていない場合や、アナリティクスデータなどによって離脱率が高いコンテンツがあるのならば、導入後か記事タイトルの下のどちらかに2つアドセンス広告を横並びに表示をしたほうがいいです。
記事を上部に2つ・記事下に2つor1つ配置することによって、離脱しようとする時に広告を目立たせてクリック率を高めることができます。
もし、あなたのWEBサイトのコンテンツの導入が「興味や関心」を抱かせ続きを読みたいと思わせる力が弱かったり力をいれていないのならば、この配置にするとことで離脱者を広告クリックに誘導しやすくすることができます。
meta タグの説明文を導入にそのまま配置するように設定している方やライターさんに記事を任せている方などはこの配置が特にオススメです。
3-2.最後の結論に力をいれていない・CTAを入れている
人それぞれ企業によってWEBサイトを運営している目的は違います。アドセンス報酬を中心に狙っている方もいれば、アドセンス報酬はお小遣い稼ぎで本当の目的はCTA(コールトゥアクション)からメルマガに誘導したい方もいるはずです。
また、最後の結論のコンテンツの締めの部分は読まれなくてもいい。
という方は以下の配置がいいかなと思います。
見て貰えばわかるように最後の見出しタグの前にアドセンスを配置していますね。違いは2つか1つかの違いですが、1つの場合はCTAまで見てほしい場合で2つの場合は広告をクリックしてもらうためです。
3-3.コンテンツ量が多い(番組が長い)
以前はGoogleのロボットの質もそれほどよくなかったのもあって広告は3つまでというルールがありましたが、今現在は適切な数ならば貼ってもアカウント削除にはならなくなりました。(多い場合は知らせてくれるようになりました。)
で、この適切な数ってどんなけ?
となるかもしれませんが、コンテンツの質と量で判断をすればいいでしょう。
なので、コンテンツの量が多い場合は途中「次を読みたいタイミング・話題が切り替わるタイミング」で広告を配置するのも非常に効果的です。
・・・あなたのサイトの特徴やコンテンツによってこのようにアドセンスの配置を調整することによってアドセンス報酬の最大化をはかることができるようになりますので、是非データを見ながら配置を調整していってください。
4.更にアドセンス報酬をアップさせる施策とは?
さていかがでしょうか?ここまでの内容を見てもらえれば、あなたのウェブサイトによって最も適切な配置が少しは見えてきたのではないでしょうか?ここまで読んでいれば、ある程度ベストなアドセンス広告の配置ができるはずです。
しかし、現在まだまだアドセンス報酬を伸ばすこともできます。
以前、アドセンスは広告の種類もすくなかったのですが現在は広告の種類がかなり増えてきています。それらを有効活用することによって更にアドセンス報酬を増やすことも可能です。
4-1.関連記事広告
ワードプレスのテンプレートやプラグインでは、記事下に関連した記事を一覧で表示をする事ができるのですが、Googleアドセンスでは、上記のように関連した記事と一緒に広告も含まれたものを表示することができる広告ユニットができました。
既にユーザーが読んだ記事に関連した記事と関連した広告の両方を表示することができますので、自然と報酬アップを狙うことができます。
※ただし、この関連記事広告は大体1日1000PVを超えた方は設定できているようですが、それ以下の方は設定できない報告をうけているので実際に設定してみてもダメならばPVを増やしてから設定をしてください。
4-2.ボタン型広告
この広告ユニットは、記事中にある主要キーワードを抜き出したボタンが表示をすることができる広告です。
これは記事上に貼り付けるとカテゴリのように表示されるのですが、記事下や上にいれたり、興味付けをした後にボタンがあるとクリックしたくなるので使い方次第ではかなり有効活用できるかなと思います。
・・・主にこの2つの広告ユニットは非常に有効ですから是非ある程度アクセスが増えてきたら導入を考えてみてください。
5.スマホとPCの広告配置は一緒にしないほうがいい
現在、スマホユーザーのほうが明らかに多くなりPCからのアクセスよりも明らかにスマホからのアクセスのほうが多くなっています。このウェブサイトの場合はPCユーザーが結構多いですが、その他のブログはほぼすべてスマホユーザーの方が明らかに多いのです。
アナリティクスなどで調べればこれはわかるはずです。
で、もしスマホユーザーがいるのならば、スマホユーザー向けにアドセンスを設置したほうがいいです。
大体の人がWEBサイトの管理をPCでやってるはずですから、どうしてもスマホユーザー視点でみれなくなってしまいます。
それどころか、スマホサイトで広告で画面が大きく埋まってしまうとポリシー違反になってしまいアカウント停止になりかねません。
スマホで最も典型的な広告配置は下記のとおりです。
2つを連続で表示しないのがポイントですね。
だから!上の例のようにスマホユーザー向けにGoogleアドセンスを配置してください!
ということをやってしまうと、逆にPCユーザーからのアドセンス広告がどうしても減らさなくてはならなくなってしまいます。
だから・・・スマホとPCユーザー向けの両方別々の設定をするのです。
・スマホはスマホ用のアドセンス
・PCはPC用のアドセンス
というように自動的に切り替えるようにするのです。
で、これを最も簡単に実現をするためにはWordPressのプラグインの「Adsense ad」を導入をすのがいいでしょう。
スマホはまだデータが足りないのでこれからできる限り追加していきたいと思いますが、考え方そのものは一緒です。スマホは1カラムと同じなのでそれほど難しくはないかなと思います。
鵜呑みにせずテストをしたほうがいいです。
さて、この記事ではアドセンス広告配置を原理からオススメの配置まで解説をしてきましたが、最も大事なのはテストをすることです。
「これが最もクリック率が高い配置です!」
みたいなのに踊らされず参考にしながらテストを繰り返してください。
既に1日3000を超えるアクセスがWEBサイトをもっているかたならば1ヶ月も時間をかければ最も理想的な配置が見つかるはずです。
誰かの情報よりもあなたの実戦データ。
それこそが最も信憑性のある配置ですから、本格的にアドセンス報酬を増やしたいと思っているのならば、ただ
「この配置でいいんだぁ!」
って安心して何もしないのではなく、実際に色々試してみましょう。